6月13日 Xデーは近い
Xデー。
それは私の人生の中で、最悪の日になるだろう。
先日、モモの夜の消毒の後の事。
トイレ掃除をしながらイヤな予感がして振り返ったら、まるで人間のようにパタって倒れた。
舌を出し、ヨダレを垂らして朦朧としてた。
慌てて床にモモの毛布を敷いて、モモを寝かせた。
ついに最後の別れの時が来たと思い、泣いて取り乱した。
掛けれるだけの言葉を掛けた。
旦那にさっさと風呂入れ!と言われ、モモに「ママは風呂に入ってくるから、ママが居ない間に逝ったらダメだよ」って、落ち着かない気持ちのまま入浴。
とは言っても、いつもの半分くらいの時間で入浴を済ませ、モモが待つ自室へ直行。
「え❓」
何事も無かったかのように、モモがベッドの上にいた。
でも、諦めてた命が復活したかのように思えて狂喜乱舞。
でも、一時の幸せだった。
それからは、目に見えて悪化していった。
ペットショップで売れ残っていたせいか、誰よりも食いしん坊だったモモ。
こんなに衰弱しても、他の2匹の食器の音がするとドアの前で待ってる。
必ずモモの分も自室に運ぶ。
待っていたモモは満足気に、オヤツ代わりのウエットフードを口にする。
オヤツ代わりなので、1つのパウチを3匹で分けるから元気だった時は、足りない!って顔をしてた。
なのに、今は二口程食べたら定位置のベッドの下に。
もう食べる事もしんどいみたい。
でも、気持ちは他の子と同じに食べたいんだよね?
残しても捨てる事になってもいい。
食べて満腹になれないなら、せめて気持ちだけでも満腹になって欲しい。
さっき、パッドの取り替えをした時(肺に転移のため体制的に消毒は止め、パッドの交換のみ)、右足の腫瘍が遂に破れ、胸辺りの腫瘍からも体液。お腹の下辺りにも数個の腫瘍が確認出来た。
何より、たった数日で背骨が浮き出てる。
人間と一緒でみるみる痩せていく。
あと何日、一緒に居られるかな?
Xデーは、ママは正気ではいられないだろう。
職場には、まさか猫が...とは言えないから「身内が危ない、世話になった方で独り身だったから遺品整理もあるから3~4日休む事になる」とコナは振っておいた。
Xデーは、きっと私は廃人のようになると思ったから。
でもモモは倒れた時、朦朧としながら話しかけるママの目を見てたよね。
モモが旅立って虹の橋を渡る時、ママは親が亡くなった時以上に絶望する。